残雪期の尾瀬ケ原

2015年5月18日~20日まで竜宮小屋泊まりで尾瀬ケ原に入りました。戸倉を午前8時ごろのバスに乗り、鳩待峠へと向かいました。鳩待峠は、連休の後とあってか人影が少なく静かな雰囲気が漂っていました。新緑の木々の上には、雪を頂く至仏山が青い空をバックに輝いているなかを、山の鼻へ降りていきました。心配したトラバスする箇所は完全に雪が解け楽に通過することができました。途中のテンマ沢の湿原には、解けた雪の間からミズバショウが顔を出したいました。山の鼻休憩場は、人影が少なく静かな雰囲気が漂っていました。植物研究見本園のベンチから、半年ぶりに眺める越後の山々が美し輝いていました。

 尾瀬ケ原に入った最後の朝は良い天候に恵まれ、素晴らしい出会いに遭うことができました。朝の撮影に夢中になってしまい、小屋主さんの計らいで遅い朝食を取らせてもうことに感謝をし、帰路に着きました。 

トガクシショウマの花に会いに行くために裏燧林道にはいりました。しかし最初の沢は、雪の状態が悪く渡れず、脇の芽吹きのブナ林に入ってみました。

朝の太陽がちょうどよい場所から顔をでしてくれました頂上に真珠が輝きを見せました。

竜宮十字路とヨッピ橋の間に窪地があります。普段は水がありませんが、雪解け水が流れ込んで大きな水溜りができていました。

牛首の芽吹き始めたブナ林には、木の根元が雪が解けて出来る「根明け」現われ、模様を作り出していました。

山の鼻田代などでは、雪解け時に見られる「赤シボ」は消えていましたが、ここ長沢には表れていました。

山の鼻田代の脇を流れる猫川。それに沿って出来た
拠水林の木々が光を受けて蓬色に輝いていました。

5月半ばごろ周囲の山々から流れ込んだ雪解け水尾瀬ケ原に流れ込んで大きな水溜りを作り出していました。


蒼い湿原に、東の方から空がだんだんオレンジ色に変わっていきました。

湿原を照らし出した朝の光は、池塘に漂う雪の塊を照らし、良い被写体を作り出してくれました。

夜明けの陽を受けて、至仏山がピンク色に輝き、いつもと違う表情を見せてくれました。